なんでも乳酸菌Q&A Vol.05「はたらく乳酸菌」

日常よく見聞きする言葉である「乳酸菌」。その正体や姿、働きなどをシリーズでご紹介しています。第5回目は乳酸菌のもつ働きや、その活躍シーンをQ&A形式でご紹介します。

正解は②食器なんだって!びっくりだね!
Q1

ヨーグルトや漬け物以外にも乳酸菌は利用されているの?

A1

乳酸菌は私たちの日常生活のさまざまな場所で活躍しています。

乳酸菌の活躍する場所は、私たちの食卓に並んでいる食品だけではありません。たとえば、サイレージという家畜の飼料は、干し草を乳酸菌などで発酵させたものです。
また最近では、ペットや家畜のエサにも乳酸菌を配合したものもあります。さらに、食品にだけにとどまらず、環境に配慮した生分解性プラスチックの原料でもある「ポリ乳酸」といわれる物質を乳酸菌に作らせて食器に加工するなど、乳酸菌は食品以外にもさまざまなところで利用されています。

Q2

乳酸菌がつくる「乳酸」とは何ですか?

A2

「酸」の一種です。

「酸」と言ってもレモンのクエン酸やお酢の酢酸などさまざまな種類があり、「乳酸」もその一種です。ヨーグルトを食べるときに感じるまろやかな酸味や、漬物が日がたつにつれて酸味を増すのもこの乳酸の働きによるものです。
このように、前回のコラムのような食品だけにとどまらず、私たちの身の回りの酸や乳酸にもさまざまな種類が存在します。

Q3

乳酸菌はどのように増えるの?

A3

乳酸菌の増殖に適した条件があります。

乳酸菌は、増殖に適した条件(温度、pH、酸素濃度、栄養分など)が整うと1つの菌が分かれて2つの菌になります。これをくり返して増殖していきます。増殖に適した温度は乳酸菌の種類によっても異なりますが、20℃から37℃くらいです。

20℃〜37℃
※参考